私はその人…婚約者が本当に嫌いだった。




香水臭いし、私の趣味と合わずに派手なものを好んでいた。




夫婦だからもちろん一緒に住まなくてはいけなくて、その時に本当に合わない人だと思ったよ。




その時に、ー桃子には本当のことを言えずに別れてしまった。




桃子が誰よりも大切なのに、私は桃子を手放してしまった。




しばらくして、桃子は私との子を孕んでいるということを友人から聞いた。




私はそれが親にバレないように必死にそれを隠した。




中絶する気は全くなかったよ。




折角の命を無駄にはしたくないだろう。




それに、桃子と私の子供ができるなんて嬉しくて夢みたいだとも思ったな。




そこで生まれたのが、ー日向、お前だよ」