最初はビックリしたけど、やっぱりこの人はひゅうがのことを心配してくれていた。




「…ごめん」




ひゅうがは目を伏せた。




「…」



ひゅうがのお父さんは黙ったまま、ひゅうがを見つめた。




「…大きくなったな」




ひゅうがは目を丸くしてひゅうがのお父さんを見た。




その目は潤んでいた。




「母さんとお前を守ってやれなくて…本当にすまなかった」





ひゅうがはしばらくの間黙っていたが、しばらくして口を開いた。





「…オレ、…」





「…父さんと母さんに何があったのか知らなかったから、父さんが母さんを捨てたのかと思ってた。




けど、多分違うんだって分かった。




父さんと母さんのこと、詳しく…聞かせて」