原因は過労死。




仕事がキツくて同僚にも相談していたみたいだった。




オレは、母さんが辛いのに気づいてあげられなかった。




…ごめん、母さん。








そんなこともあったので、入ったばかりの中学校にはあまり行かなかった。





ずっと家に引きこもっていた時期もある。




オレが気づいてあげられたら、母さんは生きていたのかもしれないのに…。




そんな風にずっと考えていた。




そして中学の中盤、10月くらい。




オレは実の父親に会った。




オレの面倒を見る人となったから会いに来た、と言ったところだろうか。




そこから、オレの名字は崎田になった。




本当はすごくこの名字が嫌だった。




母さんの名字と同じ読みをするのに、母さんの名字じゃないから。




でも面倒を見てもらうのにそんなこと言えなかった。




会って1番最初に、




「学校に行け」




と怒鳴られた。