ある日、…多分中1の始めぐらいだったかな。




いつものようにオレは学校から家に帰ってきた。




すると、家の電話が鳴っていたのに気がついた。




プルルルル、プルルルル…。




学校から帰ってきても母さんがいないのは当たり前だし、うちはいつも静かだからこんなにうるさい音がしているのは異様だった。




オレは慌てて電話を取る。




「もしもし」




「もしもし、崎田さんのお宅ですか？実はー…」




オレはそれを聞いて、受話器を落とした。




嘘だろ。












…母さんが死んだなんて。