あれから、俺は、廊下をすれ違っては、綾瀬を目で追うようになった。
綾瀬は、なんで、周りを避けてるんだ。
どうして、怖がってるんだ。
どうして、壁を作ってるんだ。
なぜ、笑わないんだーーー?
高校2年。俺は、綾瀬と同じクラスになった。
俺は、嬉しかった。
いつも、遠くでしか見れなかった彼女を近くでみれるのだから。
だから、仲良くなって、
君に笑ってって、伝えよう。
怖くは、ないよって。
怯えなくてもいいんだよって。
ううん。違うな、”君が好き”って伝えよう。
《奏 end》
え?
今、なんて、、?
私は、助けてって言っていいの?
無理に笑わなくていいの?
笑ってもいいの?
私は、何故か、泣いていたーー。
「···でも、だれ、に?」
『俺に。』
そう言って、彼は、ニカッと笑った。
え?立花くんに?
『····綾瀬、好きだよ。』
え?
”スキ”?
何故か、私は、嬉しかった。
それは、人に好きと言ってもらえたからと思った。
ううん。違うな。
立花くんだったからーーー。
あの日の君は、私の世界に乗り込んできては、
私の世界をめちゃくちゃにして。
でも、
私には、希望という名の光を与えてくれた。
君は、いつだってそう。
私にその笑顔を見せる度、私の心は、踊るんだ。
私が生きてる理由をくれたんだ。
もう、君でいっぱいだよ。
君の隣で笑いたい。
そう、この気持ちはーーー。
「·····私も、立花君が好き。」
体中が君のこと好きって言ってる。
好きだよ...。
私は、はにかんでは、微笑んでみせた。
『·····っ///』
『反則っ...........』
「·····?」
『俺と付き合ってくださいっ。』
立花くんは、姿勢を改めてから、そう言った。
その目は、真剣で、奥深くの瞳は揺るぐことは無い。
「··はいっ。」
キミは、私の太陽。
END