引き続き、関本主任や仲間の皆の実況検分が続くので、
僕は豊川さんと一緒の“雑談組”へと回る。
「・・・・・・・・・・・・・。」
ワンルームと狭い間取りだけど・・
大きな本棚が目立つ部屋だった。
「うっわぁ~。見てよヨシト君。
これめっちゃ懐かしくない?」
「うん?」
凶器というメインディッシュを処理した後は、他の鑑識班員に任せたようで、
長くんも僕の隣に来て、
一緒に本棚の前に屈む。
「あぁ~・・デスノートか。
長くんも読んでたの?」
「あ!黒子のバスケも全巻持ってるじゃん!ねぇこれ全部押収して読んでもいい?」
「コラコラ。事件に関係無い物は押収しちゃダメだよ。」
どうやら大河内君はかなりの漫画好きだったようで、
大きな本棚には小説やコラム本が一切なく、全て漫画で埋め尽くされ・・・
「・・・ん?」
「お、ヨシト君なに発見し・・
・・・大学ノート??」
「・・・・彼が描いたのかな?」
「おぉ~!ねぇねぇ佐村河内くん!
君がこれ描いたの!?」
「あ・・長くん・・!」