僕も関本主任の後ろからPC画面を覗き込む。


・・・・・間違いない・・。

真夜中とはいえ、店内の明かりによって照らされたそこには確かに・・

平山さんの姿が映っていた。



“ずっと家にいました”


平山さんは・・嘘をついている・・。
・・これで状況証拠が揃った。





“ガチャリ”


「・・・・・あ~・・・・
皆さんお揃いでどうしました?」


「犯行の時間帯に平山さんが外出していた証拠が掴めました。」


喫煙所から帰ってきた豊川さんにも状況を伝えたところで・・・

まるでせき止められていた水が流れ出すかのように、

今度は長くんが“ヒュー!”とステップを刻みながら部屋に入ってきた。



「関本さんビンゴっす!

平山さんに任意で取らせてもらった指紋と、

被害者の衣服についていた指紋が一致しましたよ~。」


「長野・・。それは夫婦なんだから、
別に服の指紋ぐらいじゃ・・。」


「報告はまだ残ってるっすよ。

犯行現場のセイズ東公園。

被害者の死体が横たわっていたブランコ周辺からも、平山さんの指紋を検知しました。

これならダブルパンチっしょ!?」


「・・・・でかしたぞ長野!!」