霊視刑事 星野ヨシヒト
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「そうでしたか・・。ご苦労様でした。」


豊川さんは屋上の喫煙所へと向かったので、僕一人で梅田課長へ報告をする。


「梅田課長。僕も豊川さんも家庭を持ってないので何とも言えないのですが・・

配偶者の“看病疲れ”がそのまま“殺意”に変わるというのは考えられますでしょうか・・?」


「夫婦の数だけその絆の形は様々ですが・・十分にあり得ることですね・・。

特に平山さんの場合、

暴れて怪我を負わされたり、

仕事で疲れて帰ってきたのに寝る間もなく徘徊する奥さんを探したりと・・

疲弊しきった精神状態では何を犯してもおかしくありませんからね・・。」


「・・・・・・・・・・・・。」


「星野くんはまだ何か引っ掛かっていますか?」


「あ、いえ・・。
その通りかもしれません・・。」