遠慮がちな問いかけにこくんと頷くと、潤は私の着ていたパジャマのボタンをひとつひとつ外していく。

本当にいいの?と優しく聞いてきた割には中々に手が早い。っていうか…ブラジャーをしていなかったんだけれど?!これは正解なの?だって寝る時にナイトブラなんてしない派だし、それでもつけておくべきだったのかしら?

色々考えながら頭がパニックになっていく。あっという間に真っ白い肌が露わになると、潤は温かい手で触れて身体の隅々にキスを落としていく。

その度にビクビクと身体が反応するものだから、人間には元々そういう機能が備わっている物なのだと気づく。

「ん……ぁ…」

潤に触れられた場所がジンジンと熱い。

キスを落とされるたびに身体が疼いていく。

自然に声が出てしまって、思わずそれを我慢したら潤は柔らかく微笑みながらおでこにキスを落とす。

「声は我慢しなくていい…」

本能と言うのは恐ろしいものである。

そんな経験何ひとつない私でも、その指に触れられて撫でられ感じてしまうものだから。

あっという間に生まれたままの姿にさせられて、潤も息を吐くのと同時に自分の身にまとっていた衣類を脱ぐ。

月明かりの下で照らされた潤の上半身は、もう昔とは違う。程よく筋肉がついていて、男の体をしていた。


唇にキスをしてもう一度「大丈夫?」と訊いてきた。私の身体を抱き寄せる潤の手は僅かに汗ばんでいた。

無言のまま頷く。裸になって淫らな声を出してしまいもう恥ずかしい事はなかった…筈。こんな姿は潤以外には絶対に見せられない。見せようとも思わないが…。