胡桃side
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昔から私は吸血鬼だってことを隠しながら過ごしてきた。
お母様に聞いたら吸血鬼は人間にとって恐ろしいものだから。
小学校に入って私は好きな男の子が出来たの。
その子は誰にでも優しくて頼もしくて。
ずっと片思いしてたの
でもある日、私が吸血鬼だってことがバレた。
ポケットに入ってた抑制剤が偶然廊下に落ちちゃってたらしくてそれを見た女の子が吸血鬼って言ってね……
その言葉でもう学校は大混乱。
お母様の言葉の意味がようやく分かった。
皆口々に怖いとかヤダとか言ってきた。
好きだった男の子は絶対言わないって思ってたのに……