紅side
「ちっくしょー! 負けた……」
「紫夕は弱いなぁw」
「雷火だって俺の次に死んだくせに!」
「俺はいいんだよ!」
「なんでだよ!」
土曜日、俺 月城 紅は生徒会メンバーと家でゲームをしていた。
それにしても紫夕ほんとにゲーム弱いよなぁ……
ちなみに1番強いのは雨衣。
雨衣ってゲームとかそんなにやらないのに何故か強いんだよな……頭がいいからか?
「2人とも喧嘩しないのww」
雨衣が笑いながら止めに入る。
「もうやだああ! トランプしたい」
「トランプて……子供か」
思わず溜息をつく。
「そう言えば妃奈ちゃん達はどう?」
「今日は映画館に行くらしいぞ」
「へぇ〜いいな俺も行きたい」
雷火が頬杖をつきながら言う。
「今度は皆で映画館にいこうか」
と雨衣。
雨衣ってほんと大人だよなぁと思っていると
___誰か助けてっ……!
「妃奈……?」
「おい、どうした紅」
急に立ち上がった俺を見て紫夕が驚く。
「今なんか……妃奈の声が聞こえた気がしたんだ……」
「気の所為じゃねーの?」
「いや……でも……」
なぜだか嫌な予感がする。