フラッシュ状態になれば確実にコイツらを倒せるだろう。
でも、それで妃奈を巻き込んでしまえば……怪我を負うかもしれない。

「どうすれば……っ」

唇を噛み締める。
でも今の私の力じゃ断然敵わない。

「あれ、おじょーさん抵抗しなくなった?‪w」

上から男の声がかかってくる。

「いいよ、そーゆー子俺だいすきだよ」

男の手が私と服に伸びてくる。


どうするどうするどうする……!

もうこのまま腹を括ってしまおうか。

……吸血鬼ということはバレるけど……妃奈を守るため。


ごめんね、妃奈