ガラガラッ───

「うおっ」

「あ、ごめん」


勢いよく開けすぎたな……
まっいいっしょ。


「で、何しに来たんだ?」

「お腹痛いんで〜休みに来ました」


そう廉くんに返事をしてから部屋を見渡す。

誰もいないな……?


「ま、サボりっちゃサボりなんだけど……」

廉くんをちらっと見ると呆れたような顔をされたから、にひひっと笑う。

「たく、部活だろ「千華に何した?」」


そう聞くとビクッと体を揺らす。

自覚はある、か?


「廉くん?」

「いや、何でかはわかんないけど……傷つけたことはわかってる」

わかってねーのかよっ!


しょうがないのカップルだな、おい。


「廉くんはさ、なんか嘘つかなかった?」

「嘘……?あ、」