あ〜なんでこんなことになってんだよ廉くん!


俺は弓を構えている千華を見る。


トンッ──────


的から大きく外れたところに矢が刺さる。

集中できてない……。


明香里が千華を気にかけているのはぱっと見ただけでわかる。


しゃーねーなーほんとに……。


「先輩……まじでお腹痛いんで保健室言ってきていいっすか」

「あ〜いいよ、休んでこい竹ちゃん」


あざーすっと返事をして保健室へ走る。


朝部終了まで30分弱。

間に合う、はず!