「わっ!!!!なにこれ……綺麗!」







その正体は…







花火だった







今まで真っ暗だった空にいろんな色の花火が明かりをつけていく








「真菜、俺が見せたかったものはこれだよ。」







そうだったんだ……







凌牙くんはこれを私に…







「綺麗だね。凌牙くんありがと!!!!」







「あぁ。喜んでくれてよかった。」







私達は花火が終わるまでずっと見ていた







「凄かったね。綺麗だった。」






もう何回綺麗という言葉を使っただろう、







そんなことを思っていると凌牙くんの手が私の手と離れた







「真菜。今日はありがとな。楽しかった。」






「うん!こちらこそありがと!」







月の明かりが私達を照らしている







「真菜にはこれからも迷惑かけるかもしれな
い。」







「えっ?う、ん。」







凌牙くんの真剣な顔に私までもが緊張してしまう







「他の族に狙われて危険な目に遭うかも知れない。」







「うん。」