いろんな人の楽しそうな声…
お祭りにあった音楽…
どれもが遠くにあるような感覚
「………」
「………」
行き先も知らないところへひたすらに歩いていく
でもさっきとは少し違う空気
少し前まではお祭りの中で屋台が沢山あってたくさんの人の声が聞こえていた
でも…今は2人っきりに近い感じ
凌牙くんの隣を着いて行ってるといつの間にか人気が少ないところまで来ていた
ほんの少しだけ海の匂いがする…
手を繋いで隣を歩いている
2人っきりに近い感じ
これは……
ドキドキして心臓が足りないくらい!!!!
さっきから会話が減っていってそれが余計に緊張を強くする
「凌牙くん?もしかしてだけど海に行くの?」
会話を続けたくて突然だけど話をしてみる
答えてくれるか心配だったけどあっさり答えてくれた
「うん、そうだよ。海の匂いがするからバレたか…」
「海に行って何するの?」
「それは内緒だよ。」
「そっか…」
さすがに最後の質問には答えてくれなかった