……



あつい…





これは温度のせいだよね?





凌牙くんにドキドキしてないもんね。





本当は気づいているのに私は知らないフリをした





「美味しいよ…」





「うん。よかった。…」









ドキドキしてないもん……





強く思いながらも隠すことはできなかった





「真菜顔赤い、大丈夫?」





凌牙くんはそう言って私の頬を優しく撫でた





余計に赤くなるのに……





気づかれないように隠すけれどその行動は無駄だった






「え…?」





これ以上見つめられると限界なので凌牙くんの胸に飛び込んだ





「凌牙くんのせいだよ…心臓がうるさいのは…」





空気に混じって消えそうな声だったのに凌牙くんには聞こえてたみたい