「もしかして、、これわざと見してるの?」
凌牙くんはそう言って私の首筋を指先でなぞっていた
「ひゃっ!」
恥ずかしくて凌牙くんを押すけどびくともしない
「これはなに?誰にやられたの?
……もしかして三崎の偽者の奴らに?」
凌牙くんは一気に質問してくるから訳がわからない
でも凌牙くんはソファーの近くに置いてあった鏡で私の首筋を見せてくれた
「っ!なに…これ?……こんなの知らないよ…」
「チッ。やっぱあいつらか…」
鏡で見て驚いた。凌牙くんのではない…今日の人たちがやったとしか考えられない…
キスマークがついていた
「真菜が襲われた時にやられたのか…」
凌牙くんがいつもより低い声で言うから怖い
「ご、ごめんなさいっ……」
なんで謝るんだろうと不思議に思ったけど考えるより先に言葉が出ていた
「何で真菜が謝るんだよ。本当ごめんな、怖い思いさせて。」
そう言って優しく抱きしめてくれた
うっ…
さっきの低い声とは違って優しい声