この生活にもだいぶ慣れてきて、今は学校に向かってる途中。ちなみに車内は…

「あ～、新作のお菓子出てる～！」
「今度買うから一緒に食うか…？」
「もちろんだよ～。は～、楽しみだな。」

「お前らうるせえよ。少しは静かに…。」


「この間の物理のレポートですが終わってないのは貴方だけと聞きましたよ。」
「そうなのよ。早くやらなきゃとは思うけど…。」

大変賑やかでございます。吸血鬼だってことを除けば普通の人たちです。

「花月は？この中でどれが好き？」
「う～ん…このショコラティエかな。」
「俺もそれ好き…。」
「ぼ、僕も好き！」


「何やら校門付近に人だかりができているようですね。」

窓のカーテンを広げて外を見る。本当に人だかりができている。この学校、生徒の数は多いけど学校自体は広いからこんなにもたくさんの人が校門付近にいるのはあまり見たことがない。

「私たちも行きましょう。」
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「きゃ～！何あのイケメン！」

「あの子、かわいい～！」
「私、あのチャイナ服の子がタイプ。」


「歓迎ありがとう。かわいい姫たち。」

「人がたくさんいますね。琉生、迷子にならないように。」

「ここが今日から通う学校か～。すごく広いね。」