はるちゃんと萌愛ちゃん。
2人でいるところを見ると想像してるよりも何倍もお似合いで。
応援してるし、
萌愛ちゃんならって思うのに、
やっぱりはるちゃんとの今までが変わってしまう気がして寂しくなる。
いつかくること。
この子ならって思える子がいてそうなるならいいこと。
そう思おうとするのに、
やっぱり不安と寂しさもあって。
1人になっちゃう気もして。
今まで、バイトも家事も全部はるちゃんと生きてくためにって思ってたから、
これからも変わらないはずなのに、
なんだかぽっかり穴が開くような。
…れいちゃんがかけてくれたカーディガンから香る優しい匂い。
それにすごく心が救われる気がして、
衝動的に自分のネクタイをれいちゃんの首に通した。
…でも、
やっぱり途中で正気に戻って、
何してんの、迷惑かけないようにしないとって気持ちが強くなる。
「今日は、」の先の言葉を飲み込んで、
「なんでもない!れいちゃん赤いのも似合うね!」
そうごまかして、
ネクタイを外そうとする。