「玲司なんて?」
綾の言葉にピクリとする。
「忙しいと思うから落ち着いたらで大丈夫だからそうしたら連絡してください的な…。」
私の答えに綾以外のみんながため息をつく。
うう、わかってるよ。
また待たせてるって。
「いくらでも待たせればいいのよ!あいつどうせ待つし!今までそんな経験したことないんだから社会勉強!」
なんて悪魔のように笑って面白そう。
ほんと…綾とれいちゃんは不思議な関係だ。
「で?返信は?」
晴翔の質問に声が小さくなる。
「えっと…してない…です。」
またもやみんなの口からため息。
さすがに綾の口からもため息。
…だって、
どうしたらいいのか…
私なりにこの忙しさでも会いたくて、
ご飯だけでもって送ったのに…
れいちゃんは冷静だし…
いや、わかってる。
体調とか気遣ってくれたんだと思う…けど。
頭を抱える。
「とりあえず毎日を生きようと思います…ご迷惑とご心配をおかけします…」
みんなは三度目のため息をつきつつ、
私の周りに野菜ジュースや、チョコレートを置いてくれる。
…ありがとう。