そこからは専門学校に入学したり、はるちゃんが最高学年になったりと、バタバタと月日は流れ…
私はベランダに出て倒れそうになる。
強い日差し…
外でセミの音も聞こえてきそうな気配。
なんでこんな季節の移り変わりは早いの…
玄関でドタバタと音が聞こえて、
「あっちぃ!姉ちゃん外やばい!」
「お邪魔します。…あっつ。」
玄関に向かうと、
半袖の制服で汗を拭う2人。
…はるちゃんもれいちゃんもまた一段と背も伸びてがっしりして、
カッコよくなったなぁ…。
「おかえり、クーラーつけてるよ。交代でシャワー浴びたら?」
「ありがとう!そうする!」
「すみません、ありがとうございます。」
靴を脱いで、手洗いうがいをして、リビングに向かう2人。
シャワーを浴びたら早速2人でノートを広げて意見交換。
…キャプテンと副キャプテンしっかりやってるんだなぁ。
れいちゃんは一年生から異例のレギュラーだったこともあって最高学年になって、
キャプテンを任されたみたい。
今日も午前中練習試合で、
帰ってきて反省会。
…真剣なひとみ。
そうだよね、もうすぐ引退だもんね。