季節は移り変わって冬がやってきた。
「さーむーいー!」
「遥、寒いばっか言わない!」
部活の休憩中、
横山と遥が横で話してる。
「ね、玲司は今年も部活のクリスマスパーティー参加するよね?」
反対の横で茉由が話しかける。
あー…毎年24日は練習終わりにクリスマスパーティーなるものが部活で開かれる。
基本全員参加で、
彼氏彼女持ちで欠席すると大ブーイング。
「…二人は?」
俺の問いかけに、
遥と横山がキョトンとして、答える。
「参加するよ?」
「姉ちゃん毎年…バイト…だし。」
桃奈さんはできるだけ遥との時間を取るために遥の帰宅時間とか、お休みに合わせてバイトのシフトを外したりするから、
クリスマスはパーティーあるし、今年は25も横山とデートだろうし、
働くんだろう。
…なんかプレゼント用意したいな。
したら、喜んでくれるかな。
気を使わせてしまいそうな気も…する。
「桃奈さんは…ずっとバイト?」
「んー、たぶん…毎年ケーキ屋さんの売り子とかクリスマスは短期のバイトしてるはずだけど…寒いから中の仕事にしてもらいなっていうのに姉ちゃん可愛いからいっつも外なの!」
途中から、遥は少し怒り出す。
…確かに俺も桃奈さんが外にいて、声かけられたら寄る。
「売り切れたら終わりなはずだから、毎年遥と私でホール2つ買って帰るんだけど…昨日お邪魔した時もクリスマスはバイトって言ってたと思うよ。」
横山も教えてくれる。
じゃあ…プレゼントとか渡す暇ないのかな、てか、会えないのか。