あるところに、美しい人魚の夫婦がいました。
その夫婦は子供を産みました。
女の子。女の子。女の子。女の子…。
産まれた子は皆女の子でした。
2人は女の子が欲しかったのでとてもとても喜びました。
最後の子です。
きっとこの子も女の子だろう。
そんなふうに期待しました。
そしてその子の名前を考えました。
そしてその子の名前が決まった頃に、その子が男の子か女の子かがわかりました。
結果その子は男の子でした。
そしてそれを聞いた2人はとてもとてもがっかりしました。
女の子の方が可愛がりがいがあると2人は思っていたからです。
そして2人は落ち込むあまり、その子に名前をつけることを忘れてしまいました。