静かにうなずくと
有沢はゆっくりいすに座った。



……やっぱりなんか様子が変…??



「あのさ………。」



すると、いきなり
有沢が話しはじめた。




「ん??何??」





「…こんなこと言ったら、俺のこと
軽蔑するかもしれないけど

女っていうのは所詮、男たちの
性欲を満たす【モノ】みたいなもんだ。
って、ずっと思ってたんだ……。




そう思ってたから
中学くらいのときから
告白されれば付き合って、別れて…の
繰り返しだった。

俺は、誰一人として、本気で
人を好きになれなかったんだ。




高校入ってからも、それは
変わらなくて女遊びをやめなかった。



……あれは、いつくらいかな??

多分、高校1年の夏くらい…??



お前と廊下ですれ違って
可愛いな。って…ま、軽い一目ぼれした。」