20分後―…



あれから有沢は全く話してない。
怒ってる…わけではないと
思うんだけど……

なぜか無口。



会話のない待ち時間なんて
最悪だ……。



そんななか、ようやく
先頭にきた…。



「何名さまですか??」


「2人です。」

「2人。」


ピンク色の観覧車へと通される。



やっと乗れた~。



「疲れた~。やっと乗れたね~。」


私はドカッといすに腰かける。

だけど有沢は、なぜか座らない…。



「……どうしたの??座れば??」