「これ買ったの誰だっけ、奏くん」



ニコリと笑う。



「…チッ」



なんか舌打ちみたいのが聞こえたけど、気のせいだろう。



というわけで、私達はスーパーから倉庫に戻ろうとした。



…はずだった。



「あれ、ひなじゃん。男の子3人も侍らせて、どうしたの」




「…裕太…」




私が今1番会いたくない人ー“あいつ”ーが、そこに1人で立っていた。