もちろんドアを開けても、



「お帰り」



と微笑んでくれる母親もいないし、



「今日学校どうだった?」



と言ってくれる父親や、



それに、



「日向ー!おかえり〜♡」



と抱きついてくれた兄も、もうここにはいない。



両親は幼いころー私が6歳の誕生日を迎えるころに殺され、



兄はそれから7年後、事故で他界した。