「ーだから、今聞いてくれてありがとね、ひゅうが」



私はニコリと笑いかける。



ひゅうがは、時々頷きながら真剣に聞いてくれた。



だから、今度は私がいつか、ひゅうがを助けられるといいんだけどね。



「日向ちゃーん!」



いきなり声がして、私はビクッと肩を揺らした。



「ゴメン、オレ達も聞いてた」



廊下ではヒソヒソしている幹部の皆とその彼女たち。




「悪い、もう一回話すの嫌かなって思って呼んだ」