「ぼ、僕が!??!」


「うん。なんかずっと焦ってますよ。ナポリタンにもパセリかけ忘れてたし」


「そ、そうかね・・・・・・」


 ・・・そうだったんだ。


 私は運んだ料理はそんなミスもなかったけど、今日の四時から一緒に働いている空さんが言っているのだから、雅暉さんの様子がおかしいのは本当のことなんだろう。


「苗ちゃんも、今日なんか静かだね」


「えっ! あっ! そうですかね~!! ははは・・・」


 私のことまでバレているとは思わず、変な反応をしてしまった。


「う、うん。どうした??」