そのままベッドにゆっくり下ろすと、あの日と同じ言葉。

「あおい、いい…?」

あの日を蒼が忘れているなら、それも仕方がない。それなら今日が初めてにすれば良い。

その問いに、私も小さく頷いた。

あの日と同じように私に触れていく。

落とされるキスはゆっくりゆっくり下に降りて行って。

気づかないうちに服を捲り上げていて、頭からそれを脱がされる。
簡単にブラのホックを外したと思ったら、優しく、そこに触れた。

「…っ。」

蒼に触れられている全てが、感覚が鋭くなって、熱を帯びて。

「あおい...」

時折零される吐息にも、びくっと身体が震える。

「好きだよ。」

あの日聞けなかった言葉は、今、落とされて。
嬉しかったはずなのに、そのあとの意識はなくなっていた。