私は言われた通り、少し端に寄る。
ギシッ
へ?空芽が私の布団に入ってきた‥‥‥!?
多分私の顔は真っ赤になっていたと思う。
「なに、意識してる?」
空芽が挑発するようにニヤニヤと、私を見る。
「うるさい!『お兄ちゃんっ』!」
ふん、とそっぽを向いてやる。
ドカーン!
「ひゃっ‥‥‥」
私は頭から布団をかぶり、耳をふさぐ。
はあ、とため息をつくような声が聞こえて、私を抱きしめてくれた。
温かいその腕は、優しく背中を撫でてくれる。
私はそっと、空芽にしがみつくように抱きつく。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…