私は言われた通り、少し端に寄る。


ギシッ



へ?空芽が私の布団に入ってきた‥‥‥!?



多分私の顔は真っ赤になっていたと思う。


「なに、意識してる?」



空芽が挑発するようにニヤニヤと、私を見る。



「うるさい!『お兄ちゃんっ』!」



ふん、とそっぽを向いてやる。



ドカーン!



「ひゃっ‥‥‥」



私は頭から布団をかぶり、耳をふさぐ。



はあ、とため息をつくような声が聞こえて、私を抱きしめてくれた。



温かいその腕は、優しく背中を撫でてくれる。



私はそっと、空芽にしがみつくように抱きつく。