優樹菜に飲み物取ってくると言って、1階に行くと
さっきから甲高い声で騒いでる奴がまだいた。
俺は横をスルーした。
けど、後ろからいきなり抱きしめられた。
「ねぇ、恵都くん〜。いつも優樹菜が隣にいて
言えなかったんだけど〜、由奈ぁ、恵都くんの事
前から気になってたの」
「......悪い、俺はそんな気、全くねぇから」
「嫌!由奈も、恵都くんの妹なんだよ?優しくしてほしいし、抱きしめてほしいよ...」
「そんな事、理由なしに無理。それは自分の兄に言って」
てか、
早く行かないと、アイツ、泣くんじゃねぇか?
いや、てか、もうすでに泣いてるかも...
そう考えると、焦りが出てきて、
俺は由奈の手を掴んで、払い除けた。
由奈じゃなく、優樹菜の事しか頭になかった。