恵都兄に抱き抱えられて、
リビングのソファで横たわらせてくれた。
うえをむいていると、フワフワしている。
ボーッとしていると、
また由奈ちゃんが来た。
「恵都くーん、お兄ちゃんに聞いたけど、わからないって、言われたから教えてー?」
「チッ、…」
ギロッと、恵都兄は由奈ちゃんを睨んだ。
「私だって妹なんだから、勉強ぐらいいいでしょ?」
「……」
食い下がらない由奈ちゃん、すごい…
「そぉやって無視しないでよ~!私だって、優樹菜と同じ妹なのにー。ひどいよー」
と、恵都兄の腕に抱きついた。
私も驚いて、恵都兄も一瞬驚いた様子だったけど
その腕を払い除けた…。
「ちょっと!いい気味だとか思ってるんでしょ!?」
悔しいからなのか、矛先が私に来た…。
体調悪いのに、ガンガン響く声で言われて
その上、八つ当たりで勘弁してほしい。