何故か落ち込みながら、私も階段を降りた。
「⋯、⋯」
昨日の今日で、この雰囲気だから仕方ないのかもしれないけど、このぎこちない空気がすごくイヤ。
階段をなんとか降りきった所に、遥くんがいて
安心した瞬間、血の気も引いてしまって
か一気に力が抜けて座り込んだ。
「おはよ…って、え、ちょっ、貧血!?大丈夫!?」
「⋯遥く」
涙が出てきてしまって、遥くんは私が落ち着くように、抱きしめてくれた。
その時、
「朝から、何泣いてんだよ。後ろ見たらいねぇし…
てか、貧血か?顔色、真っ青だぞ?」
と、恵都兄がきた。
「あー!いたぁ♪もー!どこ行ったのかと思ってたよぉー」
と、由奈ちゃんが来た。
「悪い、それどころじゃねぇから。てか、俺じゃなくてもよくね? 自分の兄貴に言えばいいだろ」
と、キツい口調で恵都兄に言われた後、
由奈ちゃんは黙って、リビングに行った。