「え、優樹菜ちゃんって絶対告白とかされてるよね?」


「…された事はあります」


「だよね、こんな可愛い子がクラスにいたら
そりゃモテるだろうな〜!…そりゃ、遥もみてたらハラハラするわ〜!」

と、言って笑ってるけど、どうして遥くんが
ハラハラするんだろう…?


「黙れよ」

「こーんな可愛い妹がいたら…俺は幸せだな」
と、よく分からないことを、遥くんの友達は言っている…


「…」

遥くんは、私に声をかけた。

「こんなヤツらは放っておいて、もう寝ないと明日辛いでしょ?兄貴の部屋行きな?」

「うん」

と、言って部屋を出ると、

廊下で、恵都兄とバッタリ会った。


「あ、恵都兄!…お帰り!」

「ただいま…遥の部屋に居たの?」


「あ、うん、間違えてお友達いるのに
入っちゃって…えへへ」


「ふーん。相変わらず、馬鹿だな」


「…んもぅ!」

バシッと、恵都兄を叩くと

「痛、」
ただ一言。
怒りもせず、それ以外、何も言わず…