そんな気まずい空気の中、
電話が鳴った。

〜♪〜♪


あ、梅ちゃんから電話だ。

梅ちゃんとは、梅田くん。
私よりひとつ上の先輩。
最近仲良くなった。
優しくて面白くて、実は少し気になっていたり
いなかったり…


「も、もしもし?」


『あ、優樹ちゃん。こんな遅くにごめん。
そういえばと思ったんだけど、
明後日、夜ご飯食べに行こうよ』


「え、はい、よろしくお願いします。楽しみにしてます」


『俺も、楽しみにしてる。じゃ、またメールか電話するね!おやすみ!』

明後日かぁ〜
なに着ていこう…
お兄ちゃんじゃない、男の子と出かけるのは
初めてだ。