その様子をみていた遥くんは、

「俺は実の兄妹だと思ってる」

と、ボソッと言った事に誰も気付いてなかった。


「優樹菜には、恵都と遥の部屋で過ごさせるから
由奈と優希人が空き部屋を使う。それでいいね?」

と、お父さんが私に言ったから頷いた。


「優樹菜の私物は、恵都か遥の部屋に持っていきなさい」

「貴方が、いいっていうなら…わ、私はただ不安だったのよ…」
と、継母が言った。


お父さんは、何も言わずに頷いた。