「由奈ちゃんと恵都兄が、先に行っちゃって…」
「でも、由奈と兄貴なんて珍しいよね?優樹菜を置いていくほど、何かあったの?」
「色々あって私が泣いたから、めんどくさくて行っちゃったんだと思う…」
「じゃあ、兄貴とは一緒に居なくてもいいんじゃない?まぁ、そこは優樹菜の好きにしなよ?ほら、とりあえず、学校行きな?遅刻するよ!」
「学校、行ける気がしない…もうムリ…」
「え、学校行かないの?」
遥くんは、驚いていた。
私は気分も沈んでしまって。話す元気もなくなった。
恵都兄に言われた言葉と由奈ちゃんの冷たい視線と、
2人の態度、恵都兄が由奈ちゃんと先に行っちゃった事がショックだった。