1人で歩いていたら、
クラスメイトの男の子が
私と肩が並ぶぐらい近くに来たから驚いた。
「一瀬さんじゃん、一緒に学校まで行こうよ」
「え、あ、えっ…」
チラッと後ろを振り向くと、後ろには恵都兄たちがいた。
勝手に不機嫌になって独りで歩いてた私が悪いんだから
今更、恵都兄の所に行っても都合が良すぎるか…
「下駄箱までなら…」
〜♪〜♪
困っていた所に電話が鳴った。
誰だかわからないけど、有難い…
「はい、一瀬です」
声を聞いたら、恵都兄で、、
俺の元に戻ってこいと言われたけど
どうやって、なんてクラスメイトに言って戻ればいいの??
戸惑っていたら、電話は切れてしまった。
愛想尽かされたんだ…
と、仕方なく、そのクラスメイトと歩く事にしたら
強く腕を引っ張られた。
グイッ!
「なんで勝手に行くんだよ…てか、誰だか知らないけど、俺の彼女だから返して」
「あ、彼氏いたんだ」
と言うと、クラスメイトはササッと行ってしまった。
「…戻ってこいって言ったのに、なに一緒に行こうとしてんの?ふざけんな」
「ごめんなさい…」
「怒ってごめんけど、本当に心配してるから
言う事は聞いて欲しい」
「……」