「……俺は将来、美音と結婚したいと思っています」


「!」


私が反応したのに気づいたのか、祐は私の手を握ってくれた


「……娘さんと結婚を前提に、お付き合いさせてください」


祐がまっすぐそう言った


私は嬉しくて、涙が出そうになったのを、必死で止めた


「……私からも……私からもお願いします」


私もお母さんとお父さんをまっすぐ見つめて言った


「……どうしましょ?あなた」


お母さんは、面白そうに言った


「なんだ、初めからわかってたことだろ?」


「うふふ。それもそうですね」


二人が楽しそうに会話をしていた


「美音。祐くんなら、お母さんもお父さんも反対しないわ」


「というか、初めっから予想してたし、なっ?母さん」


「そうですね」


……すごく嬉しかった


「……ありがとう……お母さん……お父さん……」


私は泣きながら、二人にお礼を言った


祐は、そんな私の背中をさすってくれてる


「……お幸せにね」


「……うん」


そのあと、しばらく四人でいろんなことを話した