「美音は、祐くんのこと、好きなの?」
「!」
お母さんに単刀直入に聞かれて、動揺した
「本当のことでいいのよ」
「……」
私が何も言わないでいると……
「祐くん。もう言ちゃってもいいかしら?」
えっ?
言う?
「はい。構いません」
祐は、普通に答えた
「えっ?」
私は、混乱していた
「美音。実はね……」
それを聞いて、更に混乱するとは思ってなかった
「……あなたたちは、兄妹じゃないのよ」
「……へっ?」
ど、どういうこと?
兄妹じゃない?
「た、確かに血は繋がってないけど、戸籍上では兄妹でしょ?」
クスリと笑って、お母さんは言った
「そうじゃないの。初めっから祐くんは、この家の養子じゃないってことよ」
「養子じゃ……ない?!」
「えぇ」
語尾に、音符が付きそうな言い方をした