同時に、胸のドキドキは苦しいほど激しさを増していく。



「ゆず、大丈夫か?なんか顔色悪いぞ」



カメラマンさんが心配して声をかけてくれるけど、



「…大丈夫です」



私はそう答えるので精一杯。



頭がもやもやして痛さまで感じる。



誰?



私はやっぱり何かをなくしてきたの?



顔をあげれば、



haruと目が合った。




私、haruを知ってる…。




なぜかわからないけど、これは私の直感。




息苦しさと頭の痛みで意識が薄れていくなかでなぜそんなことを思ったのかはわからないけど、その時は確かにそう感じたの。



会えた…。



夢か現実かわからないまま、私は意識の底に落ちていったんだ。