オルテーンの宮殿に向かうジャックは、心がとても苦しかった。
(俺は、アイリーンを探しておきながら、アリーダが好きになってしまった。アイリーンもアリーダもどこかにているからか?でも、アリーダが好きでおきながらアイリーンと結婚するなんて、無理だ…。)
「オルテーン王国の宮殿です」
「ジャック王子!こんにちは、はじめてお会いいたしますわよね、わたくし、アイリーンでございます。よろしくお願いいたしますわね。」
赤いドレス、ブルネット。確かに幼い頃のアイリーンの特徴と一致する。
が……
宮殿の雰囲気がおかしい。オルテーン国王夫妻も、俺の親も、表情1つ変えない。それどころか、目が死んでいる。
「ねえ、ジャック王子??」
アイリーン王女はジャックの目を覗きこむ。咄嗟にジャックは目を逸らした。
「少し僕は用を足してきます。失礼」
ジャックはアイリーン王女から見えない所に隠れ、アイリーンの独り言を聞いていた。
「みんな馬鹿ねぇ。私の魔術にかかるなんて。」
(魔術?なら彼女は…アリーダか!?)
「アイリーンを幼いうちにアリーダにしておいて正解だったね。王様もみんな催眠状態。アリーダもアイリーンだった時の記憶は忘れさせてあげた。彼女は海から2度と出てこれない!!だれも私とすりかわった事など、気づかないよ。アーッハッハッハ!!この国を乗っとるなんて容易いのねぇ」
(この国を乗っとるつもりだったのか……。アリーダ、つまりアイリーンを誘拐し、自分がアイリーンになる。それで、国王とかに催眠術をかければ!この国を操れる。そういうことか…。アイリーンに助けを求めよう。)
ジャックは宮殿を抜けだし、海へ向かった。
(俺は、アイリーンを探しておきながら、アリーダが好きになってしまった。アイリーンもアリーダもどこかにているからか?でも、アリーダが好きでおきながらアイリーンと結婚するなんて、無理だ…。)
「オルテーン王国の宮殿です」
「ジャック王子!こんにちは、はじめてお会いいたしますわよね、わたくし、アイリーンでございます。よろしくお願いいたしますわね。」
赤いドレス、ブルネット。確かに幼い頃のアイリーンの特徴と一致する。
が……
宮殿の雰囲気がおかしい。オルテーン国王夫妻も、俺の親も、表情1つ変えない。それどころか、目が死んでいる。
「ねえ、ジャック王子??」
アイリーン王女はジャックの目を覗きこむ。咄嗟にジャックは目を逸らした。
「少し僕は用を足してきます。失礼」
ジャックはアイリーン王女から見えない所に隠れ、アイリーンの独り言を聞いていた。
「みんな馬鹿ねぇ。私の魔術にかかるなんて。」
(魔術?なら彼女は…アリーダか!?)
「アイリーンを幼いうちにアリーダにしておいて正解だったね。王様もみんな催眠状態。アリーダもアイリーンだった時の記憶は忘れさせてあげた。彼女は海から2度と出てこれない!!だれも私とすりかわった事など、気づかないよ。アーッハッハッハ!!この国を乗っとるなんて容易いのねぇ」
(この国を乗っとるつもりだったのか……。アリーダ、つまりアイリーンを誘拐し、自分がアイリーンになる。それで、国王とかに催眠術をかければ!この国を操れる。そういうことか…。アイリーンに助けを求めよう。)
ジャックは宮殿を抜けだし、海へ向かった。