「朔太郎も、沖田さんも……近藤さんもっ」


「言うわけねえだろう。あいつらはお前大好き連盟だぞ」


「…れんめい…?」



この人がそんなこと言うなんて珍しい。

つい笑ってしまえば、抱える腕にぎゅっと力が込められた。

ホッとした眼差しが星に照らされた光でよく見える。



「ひ、土方さんも…そこに入ってる…?」


「……入ってる」



ほら、また珍しい。
今日は土方さんが優しい日。

いつも認めようとしない人なのに、ちゃんと言葉で伝えてくれるなんて。



「俺達が生きりゃあいいんだ。あいつらの分まで…この目で世の中を見るんだろ」


「…うん」


「俺がお前の隣に居てやるから安心しとけ」



この人だけは居なくならない。

土方さんはもう戦場を走る人じゃない。

一緒に町へ出てお買い物に行って、一緒にご飯を食べておやすみって言い合う。


それでも離れちゃわないように、身体を寄せて腕を回した。



「…忘れてえなら物理的に忘れさせてやる事も出来るが」


「……そんなこと…できるの…?」


「あぁ」