わからないよ土方さん。
もうそんなの気にしていられない。

だって普段は触られたことないような場所にまで手が入ってきてる…。


口を塞ぐキスに脳内はクラっと揺れて、身体中が熱くなって。


キス…?

きす…………鱚…?


私は今、とてもすごいことをされているような気がする。



「───…梓、」



だめだ、かっこいい…。

直視が出来ない。


なぜ私はこんなにも綺麗な人の奥さんになってしまったんだろう。

一体何をどうしたら、そうなれてしまったんだろう。

そんな変なことまで思ってしまうくらいだ。



ボン───ッ!!



「……は?」


「だめ、むり…かっこよすぎ@&#@……」



まるで爆発するかのように、顔から火を吹いた私は。

そのまま眠るようにへなへなと脱力。



「……こんな軽い接吻だけでへばってんじゃねえよ」



緊張とドキドキで気絶する寸前に聞いた、そのため息にも似たつぶやきに。

彼にとってはこんなものまだまだ序の口なのだと。


───…思い知る。