「…まだいいだろ」
「よ、よくないよ…、風邪引いちゃうから…!」
「俺が暖めてやる。…それに今日くらいゆっくりしたらどうだ、飯ならあとで俺が作る」
土方さん、お料理出来るの…?
そんなの1度も見たことがない。
でも、食べてみたいなぁとも思った。
そんな彼も昨夜の顔とは違うはずなのに。
「っ…、」
直視が出来ない。
だってすごいことした。
そりゃあ想像してなかったわけじゃない。
だってずっと男ばかりの場所で、男として生活していたのだ。
春画……とか。
たまにそういうの、隊士に勧められて見せられていたし。
その度に顔を爆発して笑われてたっけ。
まだまだガキだなぁ、なんて言われて。
「体、つらくねえか」
「う、うん…」
もう本当にガキじゃなくなっちゃった。
髪を撫でられ、優しく唇を寄せられる。
「少し無理させたろ」
「っ、そ、そんなことないよ…!」
「出来るだけ痛みは無くしてやりたかったんだが、…まぁ止まれるわけねえわな」
言わなくていい。
思い出してしまうから言わないでほしいのに。
でもすっごく優しくしてくれたことは覚えてたり…。
あぁ、なんていうか……すっごく幸せ。
「…しあわせ……」
もう声に出ちゃっててもいい。