僕が手を差し出したのを見て加恋ちゃんも手を差し出してくれた。


 そして加恋ちゃんが差し出してくれた手を僕はやさしくつないだ。


 僕が加恋ちゃんの手をやさしくつないだ後、加恋ちゃんも僕の手をやさしくつなぎ返してくれた。








「着いたよ、加恋ちゃん」


 家に着いてドアを開け、加恋ちゃんを中に入れた。


 加恋ちゃんは「おじゃまします」と言って家の中に入った。


 僕は加恋ちゃんを自分の部屋に案内した。


「どうぞ、加恋ちゃん」


 僕は部屋のドアを開け、加恋ちゃんを中に通した。


「失礼します」


 加恋ちゃんは緊張した様子でとてもかしこまっていた。


「そんなに緊張しなくてもいいよ、加恋ちゃん」


「ありがとう、優くん」


 加恋ちゃんは、まだ緊張が残っていた様子だけど、少しだけ笑顔になった。


「僕、下に行って飲み物とか持ってくるから少しだけ待っててね、加恋ちゃん」


「ありがとう、優くん」



 僕は、そう言ってダイニングルームに行き、飲み物とクッキーを用意して加恋ちゃんがいる僕の部屋に戻った。


「お待たせ、加恋ちゃん」