そしてカラオケボックスに着いた僕と加恋ちゃん。



 僕と加恋ちゃんは並んで座って、僕と加恋ちゃんの間には、ほとんど隙間が無いくらいの密着度。

 その距離感がドキドキする。


 ドキドキしながら僕は何を歌おうか曲を選んでいた。


 そして僕は曲を選びながら加恋ちゃんの方を見た。


「加恋ちゃんも何か歌いたい曲、選びなよ」


 僕は加恋ちゃんに曲を選ぶことを勧めた。


「うん」


 そして加恋ちゃんも曲を選び始めた。


 それから少しして僕は歌いたい曲を決めた。


「じゃあ、僕、先に歌わせてもらうね」


 僕はそう言うと、マイクを手にした。


 加恋ちゃんは、その間も曲を選んでいた。


 そして僕が歌っている間に加恋ちゃんも歌う曲が決まった。


 僕は歌い終わり、次は加恋ちゃん。


 僕は加恋ちゃんの美しい歌声を聴くのが楽しみだった。


 加恋ちゃんはマイクを手にした。


 するとマイクを手にした加恋ちゃんは僕にもマイクを差し出した。


「優くんも……」


「僕も?」


 僕がそう訊くと加恋ちゃんは小さくうなずいた。