そして僕と加恋ちゃんの帰る分かれ道。
「加恋ちゃん、疲れたでしょ。家に帰ったらゆっくり休んでね」
「ありがとう。優くんもゆっくり休んでね」
「ありがとう、加恋ちゃん」
僕は、もう少し加恋ちゃんといたいけど、加恋ちゃんは疲れていると思うから僕もそのまま帰ることにした。
「じゃあね、加恋ちゃん、また学校でね」
「うん、また学校でね、優くん」
加恋ちゃんのかわいい笑顔。
加恋ちゃんは僕に笑顔を見せて、そのまま帰る方向へ歩き出そうとした。
加恋ちゃん……。
僕は……。
「加恋ちゃん‼」
僕は加恋ちゃんのことを呼び止めた。
「優くん」
加恋ちゃんは僕の方を見た。
僕は加恋ちゃんの方へ歩いていく。
そして……。
加恋ちゃんの頬にキスをした。
「優くん……」
恥ずかしそうにしている、加恋ちゃん。
「じゃあ、また学校で」
そんな加恋ちゃんに僕はとろけそうになりながら、そう言った。
「うん……」
恥ずかしそうにして頬をピンク色に染めている加恋ちゃんがものすごくかわいい。